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あんまり好きにはなれませんが

自転車や畑の話ではなく、ノーベル賞作家カズオ・イシグロさんの話です。

「わたしたちが孤児だったころ」、うーん、わかりませんねー。
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なぜノーベル賞?

前半は、読み進めるのが退屈になるほどおもしろくない、
上海へ親の行方を捜しに行く頃から面白くなるのですが…。

なぜ好きになれないのかを考えてみると、もったいぶった書き方なんですよ。
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あのようなことになろうとはわたし同様、彼も思ってもみなかったはずだ。」

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まもなくわかるように、この夜はまったく別の理由で
特別重要なものになることにはなったとしても。」

「あのようなことになろうとは」や「まもなく特別重要なことになる」という
テレビでよくやる期待させたところでコマーシャルのような書きぶり、
前の「夜想曲集」でも思いましたが、随所にこういうのが出てくると、
読み続けるのが嫌になっちゃいます。

作品の内容そのものより、イシグロさんのそういう書き方が好きになれない。

そしてこれ、「日の名残り」、ノーベル賞受賞の大きな要因になった本です。
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今、読んでいる途中です。
(はー?)
主人がアメリカに帰る間に執事が旅に出るという話ですが、
もって回った上にもったいぶった話で、やっぱり面白くない。

と、面白くない、面白くないと言いながら、次の本も借りています(笑)。
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外は暑いので、「読書の夏」。

4冊ぐらい読んだら、もしかしたら、カズオ・イシグロさんが、
なぜノーベル賞をもらったのかわかるかもしれません。

面白くない話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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コメント

GGチャリダさん、おはようございます。

すごい忍耐力ですね。
私ならもったいぶったっと思った時点で
閉じて積読というか、返却ですね..

面白い本なら、一気に読んでしまうのですが、イシグロさんの本は読むのに時間がかかっています。
それでもなぜ読んでいるかというと、暑くてあまり外に出られないというのも一因です。(笑)
ノーベル賞受賞の理由がわかったらいいのですが。

外国語の文章というのは難しいのもので、なかなか日本語ではうまく翻訳できない場合があります。

例えば『裏切る』という言葉で betray というのがありますが、日本語と違って betray には『密告する』とか、『内心を漏らす』とかの意味もあります。

埋葬の場面での "The sudden sobs betrayed her determination." という文章を『突然のすすり泣きが彼女の決心を裏切った』では正しい意味が伝わりません。意味としては『彼女は自分の感情を抑えようと決心していた。だが、その決心に反して、突然襲った感情が彼女をむせび泣かせた』なのですが、原文とおなじような短い文章の日本語に翻訳することは不可能です。

短い文章の連なりは、スピード感を与えますが、他国の言葉への翻訳では、しばしばその特性が殺されてしまいます。

私は原文を読んでいないので、イシグロさんの翻訳がそうだとは言えませんが、そういう可能性、特に感情を表現する文章では翻訳文は長くなり、著者の本来の意識が伝わりにくく、あるいは、理解すらできなくなる場合があります。

かといって、指摘の文章が最適か?ということには、私も疑問を感じますし、そこは翻訳家の外国語と日本語に対する能力の限界だと思うしかありませんね。

いずれにしても、このようなことから、翻訳文で著者を評価するのは、非常に難しいことだと思います。

コメントありがとうございます。
翻訳って難しいのでしょうね、そして翻訳によって作品の評価まで変わりますから、責任も大きいと思います。
いくらその国の言葉に精通していても、作品の背景のみならず作者の生い立ちや人生観をも把握していなければなりませんし、それを把握していたからと言って、それがうまく日本語で伝わるとも限りませんからねー。

私の愛読書の一つがアラン・フルニエの「ル・グラン・モーヌ」で、天沢退二郎さん、田辺保さん、長谷川四郎さん、水谷謙三さんという訳者のちがう4冊を持っています。
面白いことに、翻訳する人によってモーヌの恋人のイヴォンヌがフランツの姉であったり妹であったりするのです。
姉はgrande soeur、妹はpetite soeurですが、たぶん原文はsoeurだったので訳者によって姉になったり妹になったりしたんだと思います。
翻訳をされた方は自信をもって「姉」としたり「妹」としたりしたんだと思いますが、姉か妹かで主人公の立ち位置まで変わってしまう大きな問題です。
フランス人はイヴォンヌをフランツの姉と思っているのか妹と思っているのか、一度聞いてみたいと思います。

今回のイシグロさんの作品も、「夜想曲集」と今読んでいる「日の名残り」が土屋政雄さん、「わたしたちが孤児だったころ」は入江真佐子さん、そして「充たされざる者」が古賀林幸さんの訳です。
ただ期待を持たせるような書き方は、訳者の範疇ではないと思いますので、一度原文に接してみたいと思います。

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Author:GGチャリダ
自転車と野菜作りで「人生の楽園」的生活をめざします。

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